健康生活を送るためには、「健康のための経済的出費を惜しまない」という覚悟が大事ですね。それを惜しんだ場合には、必ず、あとから高くつくことになります。

 健康に対する投資は必要経費だと考えましょう。自分という機関車を走らせていくために、どうしても必要な石炭の部分だと思います。

 根本的な考え方として、「健康のために費やす富、つまり、健康のために使う金銭は善である」という発想を持ってください。

 それじゃあ、健康のためにお金が使えない場合には、時間を使って健康管理をしましょう。これに関しては、「健康のためにお金が使えない場合は時間を使う」記事を参考になさってください。

 健康生活において特に害があるのは都会の生活です。

 朝早く起き、夜遅く酒を飲んで帰宅するような、都会のサラリーマンは、運動不足であることを自分でも十二分に知っているでしょう。そして、ブロイラーのように体が太ってきていることが多いのではないでしょうか。

 こういう人は、マージャンや酒などの交際に使うお金は惜しまないはずです。しかし、運動のためには、どれだけのお金を使っているでしょうか。それを自問自答してみてください。

 これは意外に気がつきにくい観点だと思います。「どれだけの運動をしたか」という点は考えつくことがありますが、「健康のために、どれだけのお金を使ったか」という観点では、あまり考えたことがないでしょう。したがって、、そういう考え方によって健康を管理することも可能です。

 例えば、一カ月の収入が三十万円だとすると、そのうちの一割、三万円ぐらいまでは、健康生活のために費やしてもよいでしょう。この三万円を何のために使うかを、予算として具体的に考えてみます。

 一カ月に三万円を使ってできることは幾つかあります。トレーニングセンターに通うこともできれば、体操や水泳もできます。ゴルフもそうでしょう。私の先輩は、30年以上も水泳を続けられていて非常にパワフルです。とても八十歳には見えません。彼は「多くの仲間がいたから長く続けられた」と、おっしゃっていました。健康仲間も大切ですね。

 もっと安いものになると、散歩やジョギングなどもあります。ただ、お金がかからない運動は、健康にとって最もよくても、往々にして楽しみを伴わないため、長く続きません。それが難点です。なわ跳びにしてもそうです。

 したがって、金銭的に余裕のある人は、まず、「一カ月の収入のうちの一定限度を健康のために支出する」という態度を確立することです。

 もちろん、肉体労働を中心とした仕事をしていて、毎日が健康の人ならば、別なかたちで、お金を使ってもよいかもしれません。体を動かすことではなく、体を休めることに、お金を使うことも可能でしょう。解体業専門の社長は、好き音楽を聞きながら、その日の疲れを癒されています。あるいは、日頃は食べないような、おいしいものを食べてもよいかもしれません。 

 とりあえず、収入のうち一定の割合を健康生活のために使う覚悟をしてみるのも、ご自分の体にミラクルパワーを与えるきっかけになるでしょう。