恋愛時代に京都の丸山公園へ行った時の思い出話です。「丸山公園」と題して詩にしました。ちょっと恥ずかしいですが、これが夫婦円満の秘訣です。

 

 昔に一緒に入ったお店は、ないようだね。

 ちょうど、公園の片隅にあったはずよ。

 ほら、ないよ。どこにもないよ。

 

 格子戸をくぐり、

 低い障子をあけ、

 こじんまりとした和室。

 

 湯豆腐とちょっとした惣菜。

 田楽もあったけ。

 飲めないお酒を無理して飲んで。

 

 時間を忘れるぐらい、

 ずっと、一緒にいたね。

 二人の将来を話しあったね。

 

 妻に腹を立てた時に、私はいつもこの詩を思い出します。自分自身を癒してくれて、怒りが静まります。照れくさいところもありますが、「よくぞ!丸山公園を思い出してくれた。ありがとう」と自分自身を褒めます。すると潜在意識も喜んでくれて、夫婦仲直りです。すぐに夫婦円満になり、健康な家庭を続けていくことができます。

 もう一つ、新婚旅行に行く時に飛行機の中で、「律ちゃんランラン、律ちゃんドンドン」という手書きの詩集を妻に手渡しました。妻のことばかりを綴った詩です。贈り主の私は、このことをすっかり忘れていました。

 ある時、妻と大喧嘩になり離婚寸前までいきました。

 後日談ですが、律ちゃん曰く「私が離婚しなかったのは、あの詩集のお陰なの。今も大切に持ってるわ。あなたと喧嘩した後は、この詩を見て泣きながら、あなたのことをいつもを許していたわ」。私は沈黙のまま、心の中で妻に詫びました。

 妻は落ち込むことなく、自分で自分を励ますところがあるようです。元々、超がつくぐらい明るい性格ですので、いつも感謝しています。のろけ話で恐縮ですが、素晴らしいと思いませんか。「律ちゃん、ありがとう」。

 私たち夫婦は、あと二年で金婚式を迎えますが、現在まで夫婦とも大病もなく、ここまで来れたことは、夫婦とも幸運体質に恵まれていたと思います。妻は絵が好きで、いつも鼻歌まじりに描いています。私は詩や文章を書くことが好きです。互いの趣味は異なりますが、心に元気をもたらし、体を健康にしてくれているようです。